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時計
学校にある時計。
みんなに時を教える、大事な時計なのに・・・・。
【時計】

学校には時計がある。
それが普通だ。
教室に、廊下に、庭に。
僕の学校にも時計はある。
そして1つ、可笑しな時計がある。
でもそこまで変じゃないかな。
何処にだって、一時期いたり・・・見かけたり。
僕の学校の、校舎に囲われた中庭。
其処には1つの高い時計。
その時計はいつも。
僕がこの学校に入る前から。
ずっとずっと、狂った時を刻みつづけてる。

昼休み。
僕は特に何もする事もなく、窓から外を眺める。
すぐ外は中庭。
あの、狂った時計のある所。
特に人影はなく、時計がひとり。
青々と茂った草の間。
すっくと立って、佇む。
校舎に囲われた庭だから狭くも見えるけど・・・
時計は僕に顔を向け、時を刻む。

狂った時。

刻んだって、なんの意味も無い。
見ても役に立たない。
そんな時計。
まるで自分を見ているようで・・・・
僕はぼぉっと、時計を見る。
時計も僕を見る。

正常に時が進む中、あの時計はいつも
狂った時を刻みつづけてる。
けど
けど
僕は思う。
もし、あの時計が
あの時計はあの時計で
正常な時を進んでいるのだとしたら・・・・。
同じ所にいるようで
実は
違う時を進んでいるのだとしたら・・・。
あの時計は何を見ているのだろう。
僕とは
僕達とは
違う世界が見えるのだろうか
違う世界に見えるのだろうか
僕は少し、時計の周りを見回した。
あの時計しか見えない草たちも、僕とは違う時を進んで
生きているのだろうか。
風がそっと僕の頬を撫で、下の草たちを揺らした。
それは一緒だった。
じっ
僕は古くなって、サビだらけの時計を見た。
「ねぇ」
僕は話し掛けた。
誰にって?
決まってる。
僕の目の前にいるのはあの時計。
話す時は、相手の顔をちゃんと見るんだ。
「君には世界はどう映る?君は僕と同じ時を生きている?」

かちりっ
秒針が
静かに狂った時を刻んだ。

†・・・・・・・・・・・・・・†・・・・・・・・・・・・・・・†
紀胤の学校にもありますよ。
狂った時計。
誰か直してあげないのだろうか・・・・。

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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

【2006/10/21 19:48】 | おはなし | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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